2千年前のローマの丘につくられ、いまもなお完全なかたちを残している神殿。頂上には採光のための丸い開口をもうけ、重圧さを感じさせことなく、また、直径43mの半球ドームが神秘的な雰囲気を漂わせ、内部空間を素晴らしいものにしている。ローマンコンクリートといわれる材料を使い、型枠を組み下から上にいくにしたがい薄くしていくという合理的な工法は現代にも通じるつくりかたである。そのドームの彫込みを外部に表し雰囲気を醸し出させた作品です。