制作のながれを簡単に紹介します。
つくりかたは紐状にして積み上げていくやり方と以下のように、
板状に組み立てるタタラずくりの二つの方法があります。
粘土が柔らかくなく、固くない状態でつくっていきますが、
一番の敵は乾燥です。
粘土の状態から焼き上がるまでに1割近く縮むので
焼き上がりの大きさをイメージしながら始めの大きさを決めます。
作品例はロマネスクとなります。
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粘土の準備
こんな灰汁色をした粘土の固まりです。
焼き上がった色が想像出来ません -
適当にカット
叩いてのばしやすくします
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タタラ
立ち上がりの板を所定の厚さに均一にのばします
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タタラ
立ち上がり板と底板を5枚のばします
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底板
底板を所定の大きさにカットし、立ち上がり板を立てる部分にドベ(粘土に水を加えたもの)を塗りつけ、接着性をよくします
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立ち上がり板の組み立て
底板に立ち上がり板を組立てますが、柔らかいと座屈し、固いと板同士の接着性が低下するので組立てのタイミングむずかしい
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かたちなりました
かたちになりましたがこれからが勝負です
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かたちを整える
直角・垂直・平滑にかたちを整えます。
まだ工程の半分もきていません -
目地ラインのケガキ
石の横目地に相当する線をケガキます
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頭部
頭部に付け足すタタラの接着性を増すためにドベをしっかりと塗ります
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付け足したタタラ
頭部・中段・下段にボーダー等が付け足されました
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ロンバルティア帯・石目地
細部まで手で仕上げます。頭部のロンバルティア帯の彫込みと石目地つくりがおわりました。これで9割の完成度
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石目地
石目地に異なる粘土(桜色)を象嵌して目地を白っぽく強調。 その後、2週間から1ヶ月程度乾燥させ窯入れです。
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完成
焼き上がった完成品です